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緩和ケア内科

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緩和ケア内科について

緩和ケアは、終末期医療ととらえる方もありますが、がんなどの病気から生じる患者さまの痛みを初めとする身体的な苦痛やきもちのつらさ、精神的な不安をできる限り和らげる医療です。
がんと診断された時から、治療に伴う苦痛を和らげ「からだ」や「こころ」のケアが、治療継続に重要な役割を果たします。そのため、がんの診断から治療の時期を問わず、患者さまやご家族が安心して医療を受けていただけるよう支援します。
「がんサポートチーム」のご紹介はこちらから

1. 緩和ケア外来について

平成27年5月の緩和ケア病棟開設に伴い、「緩和ケア外来」を開設しています。

営業時間 毎週火曜日・水曜日・木曜日
10:00〜12:00 予約制(診療)、14:00〜15:00 予約制(入棟面談)
連絡先 市立貝塚病院 地域医療連携室
TEL:072-422-5865 FAX:072-438-5511

各種書類ダウンロード(PDF)

入棟審査手続きに必要な書類

パンフレット

外来受診・入棟までの流れ

診療費について

患者さまご本人が来院される場合は保険診療となります。ご家族の方が相談のみで来院される場合は、自費にて約8,000円「家族面談料2.880円(税込額)+画像診断料」となります。これは健康保険の対象とならないため自費料金となります。
可能な限り患者さまご本人及びご家族の方の来院をお願いいたします。

外来担当表

午前(診察)
1診 10:00〜12:00 予約制 10:00〜12:00 予約制 10:00〜12:00 予約制
午後(入棟面談)
1診 14:00〜15:00 予約制 14:00〜15:00 予約制 14:00〜15:00 予約制

※ 医師の交替や変更、また休診の場合もございますのでご注意願います。

2. 緩和ケア病棟

当院緩和ケア病棟は、平成27年5月、5階北病棟に病床数19床で開設しました。大阪府内貝塚市以南では初めての緩和ケア病棟となります。
緩和ケア病棟では、患者さま一人ひとりの思いや苦痛を受け止め、患者さまが「その人らしく」穏やかな毎日をすごしていただけるように、身体(からだ)や心のつらさを和らげることを目指しています。

医療関係者の方へ
(入棟審査手続はこちら)

基本方針

  • がんに伴う身体的症状や精神的症状の緩和に努めることをもっとも優先します。
  • 患者さまの価値観・考え方を尊重し、限りある時間をより有意義にすごしてもらうため、生活の質(QOL:Quality of Life)の維持・向上を目指して、チームで支援を行います。
  • がんそのものに対する治療は行いません。また死を早めたり、引き延ばしたりはしません。
  • ご家族や周りの人たちの思いやつらい気持ちにも配慮して、患者さまとよりよい時間を過ごせるように支えていきます。
  • ご自宅等、患者さまが希望するところで療養が続けられるよう、多職種のスタッフと連携を図ります。

患者さまの受け入れについて

緩和ケア病棟では、以下の基準で入院患者さまの受け入れを行っています。

緩和ケア病棟へ入院される患者さま
  1. 治癒を目的とする治療を行うことは困難と医師が判断した悪性腫瘍による身体的・精神的な苦痛を持ち、緩和ケアが必要と診断された患者さま。(※後天性免疫不全症候群の方は、診療体制上お受けできません。)
  2. 化学療法や放射線治療など、病気そのものに対する積極的な治療を行っていない、また、予定していない患者さま。
    ただし、積極的な治療の過程で痛みなど、緩和を必要とする強い症状があり、緩和ケア病棟への短期入院が望ましいと判断された患者さまは対象となります。
  3. そのほか、原則として、次の要件を満たしている方。
    患者さま本人が、病名・病状を理解しており、緩和ケアについての意見や希望を伝達できること。
    患者さまとご家族が、以下の内容をご理解のうえで、入棟を希望されていること。
     1. 病状の進行による身体的・精神的苦痛に対して症状緩和を目的とした医療が行われること。
     2. 緩和ケア病棟入院中は抗がん剤を用いた治療を行わないこと。
     3. 苦痛症状が緩和された時は退院していただくことがあること。
     4. 延命処置は希望しないこと。(昇圧剤・心マッサージ・人工呼吸器装着など)
  4. がん(悪性腫瘍)末期の患者様で、市立貝塚病院緩和ケア病棟に入院(入棟)経験があり、在宅療養中にご家族に疲れが生じ休息が必要な状態であると認められ、当院緩和ケア病棟入棟基準(上記1~3)を満たす方。

以下の患者さまの入院(入棟)はお受けしていません。

  • 緩和の対象となる症状が特になく、介護が入院の主な目的となる患者さま。
  • 徘徊、大声をあげる、暴力行為を行うといった、他の患者さまの入院生活に影響を与えると判断される患者さま。
  • 抗がん剤を用いた治療の終了から間もなく、治療の副作用が苦痛の最大の原因と判断される患者さま。
    (好中球減少性発熱などに対する治療は一般病棟で行います。)
  • 病名告知を受けていない患者さま。
  • 透析を受けている患者さま。
緩和ケア病棟から退院(転棟)される患者さま

入棟された後に、以下の条件にあてはまる状況がおこった場合は退棟いただくことを原則とし急性期病棟への転室や在宅医療、あるいは転院をすすめます。このとき在宅療養の担当医や転院先の病院に対して緩和ケア病棟入院中の診療情報の提供を行います。

  1. 病状が安定し、主たる症状が緩和された場合。
  2. 患者さままたはご家族が退棟を希望される場合。
  3. 悪性腫瘍の縮小あるいは治癒を目的とした治療を希望される場合。
  4. 悪性腫瘍以外の病気を有し、その治療を優先する必要がある場合。
  5. 患者さま、ご家族、主治医、看護師、その他必要な職種が同席のもと退院前カンファレンスを実施し退院後の準備がされている場合。

※ 退院が可能な状態と医師が判断した患者さま・ご家族に、退院をご相談させていただくことがあります。

病棟の環境

緩和ケア病棟は、患者さまとご家族がともにくつろいでお過ごし頂けるよう配慮しています。全室個室であることはもちろん、ご家族との時間を大切に考え、ご家族のための設備も整えました。
各室にソファーベッドを設置するほか、ご家族に休んでいただくための給湯室やユニットバスを備えた家族控え室などもあり、ご家族と一緒にご利用いただけるファミリーキッチンも備えています。

病室・デイルームの画像1

病室

病室・デイルームの画像2

デイルーム

病室・デイルームの画像3

ファミリーキッチン

病室・デイルームの画像4

家族控え室

個室の設備について

緩和ケア病棟は、全室個室となっています。有料個室にはソファーベッド、無料個室にはチェアベッドを設置し、夜間も付き添いやすい環境です。(「有料」または「無料」は保険外の室料差額についてであり、健康保険自己負担分は別途必要です。)
※緩和ケア病棟の病室窓は風通し程度の開閉のみとなっております。

有料個室の画像1

有料個室

無料個室の画像2

無料個室

室料差額について

病床数 19床(全室個室)

個室料(1日) 設備・備品など
有料個室1等室B(3室) [市内料金]
7,700円(税込)
床面積約14~15、液晶テレビ(無料)、冷蔵庫(無料)、ソファーベッド、リモコン式の照光調整付きライト、ウォシュレットトイレ、洗面台
[市外料金]
※10,010円(税込)
有料個室2等室A(6室) [市内料金]
6,600円(税込
床面積約11~12、液晶テレビ(無料)、冷蔵庫(無料)、ソファーベッド、リモコン式の照光調整付きライト、ウォシュレットトイレ、洗面台
[市外料金]
※8,580円(税込)
無料個室
(10室)
室料差額 無料 液晶テレビ(有料)、冷蔵庫(有料)、チェアベッド、ウォシュレットトイレ
洗面台は2部屋での共有使用となります。

※ ただし市外料金は、貝塚市・岸和田市・泉佐野市・泉南市・阪南市・熊取町・田尻町・岬町以外の区域に住所を有する方に適用されます。
※ 無料個室では、テレビ・冷蔵庫使用時はテレビカード(1枚1,000円)のご購入が必要となります。

緩和ケア病棟に関するQ&A

緩和ケア病棟は、一般病棟とどこが違うのですか?

緩和ケア病棟はすべて個室です。明るく家庭的な雰囲気をもつ環境づくりを心掛けています。体調が悪い患者さまにとって、親しいご家族やご友人の付き添いは、それだけで大きな安心につながります。
この病棟では、付き添いの方の利便を考えて、面会時間は制限しておりません。個室ですので泊まって付き添っていただくことも可能です。また、ご家族が安らげる空間として、家族控室や患者さま用のミニキッチン・談話室などを設置しております。

緩和ケア病棟を見学することはできますか?

入院患者さまの療養環境に配慮し、見学は原則としてお断りしております。
入棟前の下見を希望される患者さまやご家族には、ご相談に応じます。(平日9:00~16:00の間)

緩和ケア病棟の対象の方はどういう方ですか?

緩和ケアは、すべてのがん患者さまを対象としますが、緩和ケア病棟に入院中は積極的治療を行いません。体調が回復するなどして、積極的治療を再開することも可能ですが、そのときは、外来や一般病棟へ戻って治療を受けることになります。

緩和ケア病棟に長期間入棟していることはできますか?

次のいずれかの条件を満たす方は退院のご相談をさせていただくことがあります。

  • 患者さまやご家族が退棟を希望している
  • 病状が安定し、主たる症状が緩和された場合
  • 悪性腫瘍に対する積極的な治療を希望している
  • 緩和ケア病棟の運営に患者さまやご家族の協力を得られないとき

短期入院は可能ですか?

積極的治療の途中で生じた症状緩和の治療や症状コントロールのために一時的に入院することは可能です。

緩和ケア病棟では、どのような治療をしてくれるのですか?

がん治療を目的とした積極的な治療は行いません。しかし、積極的治療の過程で生じた苦痛な症状を緩和する治療は行います。また、がんの進行から生じる患者さまとご家族の身体的・精神的つらさを緩和する治療とケアを行います。

病名告知をしていませんが、緩和ケア病棟へ入院できますか?

患者さまが病名・病状を理解していることが基本となります。治癒が期待できない病状であることと、緩和ケアについてご理解していただいていることが、緩和ケア病棟での入院生活には重要となります。

入院後に外泊・外出や退院することはできますか?

可能です。症状が落ちつけば一時退院し、ご自宅での療養ができるよう調整します。

家族の付き添いが必要ですか?

必ず必要とは限りません。患者さまが不安だったり、心細いときには、ご家族と一緒にいることで心が落ちつきます。緩和ケア病棟では、患者さまとご家族がともに過ごす時間を大切に考えています。
※付き添い時は、主治医の付き添い許可が必要ですので、ナースステーションへお申し出をお願いします。

入院費用についてはどうなりますか?

緩和ケア病棟も一般病棟と同様に保険診療の対象ですが、医療費の計算方法は異なります。一般病棟では、治療にかかった分の費用が請求されるのに対して、緩和ケア病棟では、治療の内容にかかわらず原則一定の負担となります。
ただし、食事療養費、室料差額や当院所定のねまきを使用された場合などの自費料金は別途加算されます。

入院しているお部屋によって、保険診療医療費とは別に個室料金(室料差額)がかかります。〔室料差額は保険対象外となります〕

緩和ケア病棟では、高額療養費制度なども適用となりますが、加入されている保険の種類や年齢・所得などに応じて自己負担額が異なります。詳しくは、当院の医療ソーシャルワーカー、緩和ケア病棟事務担当者または加入されている健康保険へお問い合わせください。