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治療中の日焼け対策の重要性 - 皮膚・排泄ケア認定看護師に聞く

市立貝塚病院 
聞き手 地域医療連携室 
回答  皮膚・排泄ケア認定看護師 高浦聖乃

治療中の肌は敏感になっているためしっかりと日焼け対策をしましょう

治療中の患者にとって、日焼けは肌に悪影響を及ぼす可能性があります。特に、化学療法やホルモン療法を受けている方や、治療で体力が落ちている方の肌は小さな刺激でもダメージを受けやすくなっています。市立貝塚病院の皮膚・排泄ケア認定看護師、高浦聖乃さんによれば、特に日光に含まれる紫外線は肌に炎症反応や水分不足による血行不良、むくみ、身体のだるさを引き起こす可能性があります。さらに、紫外線は肌の老化の原因ともなり、「光老化」を引き起こすことがあります。治療中の患者の肌はこれらのダメージから回復する力が弱まっているため、しっかりと日焼け対策が必要です。日焼け対策として、日傘、帽子、アームカバー、サングラスを併用し、日焼け止めを使うことが重要です。

日焼け止めの選び方について、高浦認定看護師からポイントを聞きました。

SPFとPAの選択 みなさんはどのような日焼け止めを使っていますか?高いSPFやPAがあるものを選ぶべきか、それとも違う基準があるのでしょうか?実は、SPFとPAはそれぞれ異なる効果を持っています。SPFは紫外線の中のB波(UVB)を防御し、肌が赤くなるのを防ぎます。SPFの数値は、効果の持続時間を示しており、数値が大きいほど効果の持続時間が長くなります。最大の数値はSPF50+です。一方、PAはしわ、しみ、たるみの原因とされるA波(UVA)を防ぐ指標です。PAの表示は、PA+からPA++++まであり、+の数が多いほどA波を効果的に防ぎます。

しかし、高いSPFやPAがあるからと言って、必ずしも最良とは言えません。高い数値の日焼け止めは、肌に負担をかける可能性があります。さらに、日焼け止めは摩擦や汗によって取れることがあるため、こまめな塗り直しが必要です。高浦認定看護師は、日常的に使うのであればSPF20~30、PA++でも十分であるとアドバイスしています。

日焼け止めの種類 日焼け止めには、紫外線散乱剤と紫外線吸収剤という2つの主要な種類があります。紫外線吸収剤は、紫外線を化学反応によってエネルギーに変えて肌に浸透するのを防ぎます。そのため、効果は高いですが、肌に負担をかける可能性が高いです。一方、紫外線散乱剤は紫外線を散乱させて肌を保護します。その効果は紫外線吸収剤よりも弱いですが、肌への刺激は少ないとされています。選択肢はある程度個人の好みに依存しますが、肌にやさしい製品を選ぶことが大切です。

まとめ
紫外線は年中無休で私たちの肌に影響を与えています。日焼け止めの選択は単なる数値だけでなく、自身の生活に合わせて慎重に行うべきです。高浦認定看護師のアドバイスを参考にし、治療中の肌を守るための適切な日焼け対策を行いましょう。

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