乳がんの標準的な術式は「乳房切除術」と「乳房温存術」で、早期発見の小さながんであっても、従来は手術による切除を行ってきました。しかし、2023年12月に「切らない(切除をしない)」新たな治療方法である「早期乳がんに対するラジオ波焼灼療法(radiofrequency ablation therapy: RFA)」が保険適用となりました。RFAは肝臓がん等の治療で行われてきた治療方法ですが、今回、早期乳がんに限定して適応拡大されました。
当院でも日本乳癌学会が定める術者認定と施設承認を得て、2024年12月より治療を開始しました。当院が泉州地域初のラジオ波焼灼療法の認定施設になります。
現在、ラジオ波焼灼療法の適応として認められているのは「腫瘍径1.5㎝以下、腋窩リンパ節転移および遠隔転移を認めない限局性早期乳がん」など、一部の早期乳がんの方です。詳細な条件や方法につきましては、別紙(患者さん説明用資料)をご参照下さい。乳がんセンターニュースNo127号(2024年12月号)でも取り上げております。
がんの「切除」をせずに治療可能な画期的な乳がんの局所治療方法です!乳がんラジオ波焼灼療法に興味がある方や希望される方がおられましたら、是非当院にご来院下さい!
市立貝塚病院
乳腺外科主任部長 大城 智弥