平成29年度市立貝塚病院病院指標

年齢階級別退院患者数
診断群分類別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）
初発の５大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
成人市中肺炎の重症度別患者数等
脳梗塞の患者数等
診療科別主要手術別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）
その他（ＤＩＣ、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率）

年齢区分	0～	10～	20～	30～	40～	50～	60～	70～	80～	90～
患者数	780	122	122	278	744	766	1412	1567	886	102

幅広い年齢層の患者さんにご利用いただいておりますが、70歳台の患者さんが最も多く全体の約23.1％となっています。また、80歳以上の占める割合は約14.5％とご高齢の患者さんが増加傾向にあります。

診断群分類別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）ファイルをダウンロード

内科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
100070xx99x100	２型糖尿病（糖尿病性ケトアシドーシスを除く。）（末梢循環不全なし。）　手術なし　手術・処置等２１あり　定義副傷病なし　85歳未満	24	17.75	14.27	0	63.13
050130xx99000x	心不全　手術なし　手術・処置等１なし　手術・処置等２なし　定義副傷病なし	22	18.59	17.71	13.64	79
050050xx99100x	狭心症、慢性虚血性心疾患　手術なし　手術・処置等１１あり　手術・処置等２なし　定義副傷病なし	20	3.1	3.03	0	70.8
0400801499x001	肺炎等（市中肺炎かつ75歳以上）　手術なし　手術・処置等２なし　定義副傷病なし　A-DROP スコア1	18	12.94	13.51	16.67	82.67
0400801499x002	肺炎等（市中肺炎かつ75歳以上）　手術なし　手術・処置等２なし　定義副傷病なし　A-DROP スコア2	15	15.07	15.12	13.33	84.4

内科疾患全般を取り扱っていますが、2型糖尿病に対しての血糖コントロール、教育入院が多くなっています。また、心不全加療の入院が2番目に多くなっています。3番目に多い狭心症など、虚血性心疾患が疑われる患者さんに対しては、心臓カテーテル検査を実施しています。

小児科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
040090xxxxxx0x	急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症（その他）　定義副傷病なし	162	5.99	5.94	0.62	1.06
080270xxxx0xxx	食物アレルギー　手術・処置等１なし	70	1.01	2.54	0	2.97
100380xxxxxxxx	体液量減少症	58	4.81	9.16	0	2.78
0400801199x00x	肺炎等（1歳以上15歳未満）　手術なし　手術・処置等２なし　定義副傷病なし	52	5.58	5.7	0	3.13
040100xxxxx00x	喘息　手術・処置等２なし　定義副傷病なし	49	6.41	6.32	4.08	3.14

小児科では、15歳未満の患者さんを診療しています。小児に多い急性気管支炎、肺炎等、急性期疾患の入院を多く受け入れています。また、食物アレルギー疾患の患者さんには、「必要最小限の除去」、「食べられる可能性を探る」ための食物経口負荷試験を積極的に行っています。

外科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	平均年齢
060020xx99x00x	胃の悪性腫瘍　手術なし　手術・処置等２なし　定義副傷病なし	45	12	11.11	68.07
060035xx99x70x	結腸（虫垂を含む。）の悪性腫瘍　手術なし　手術・処置等２７あり　定義副傷病なし	42	5.93	4.88	65.57
060330xx02xxxx	胆嚢疾患（胆嚢結石など）　腹腔鏡下胆嚢摘出術等	38	7.29	6.64	63.05
060035xx99x60x	結腸（虫垂を含む。）の悪性腫瘍　手術なし　手術・処置等２６あり　定義副傷病なし	38	5.39	4.47	70.08
06007xxx9907xx	膵臓、脾臓の腫瘍　手術なし　手術・処置等１なし　手術・処置等２７あり	33	4.97	6.31	63.79

消化器系のがん（食道がん・胃がん・大腸がん・肝臓がん・膵臓がん・胆道がん）の種類や進行の程度に応じて、腹腔鏡下治療や開腹手術、抗がん剤治療など、最適な治療法を選択して行っています。手術治療・放射線治療・化学療法を単独で行うのではなく、さまざまな治療法を組み合わせた「集学的治療」によって、より効果的な治療を実践しています。

整形外科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
070230xx01xxxx	膝関節症（変形性を含む。）　人工関節再置換術等	48	27.92	25.09	18.75	74.06
160800xx01xxxx	股関節大腿近位骨折　人工骨頭挿入術　肩、股等	38	25.55	27.09	57.89	83.24
160690xx99xx0x	胸椎、腰椎以下骨折損傷（胸・腰髄損傷を含む。）　手術なし　定義副傷病なし	37	16.54	19.94	35.14	82.49
07040xxx01xxxx	股関節骨頭壊死、股関節症（変形性を含む。）　人工関節再置換術等	17	28.06	23.14	17.65	70
160760xx97xx0x	前腕の骨折　手術あり　定義副傷病なし	14	6.43	5.21	0	48.57

整形外科は、外科分野の一つですが、手術だけでなく内科的な治療やリハビリテーションによる機能訓練など治療内容が幅広くなっています。高齢者に多い膝関節、股関節の変形性関節症や大腿骨頚部骨折に関する手術を多く行っています。大腿骨頚部骨折は、術後のリハビリテーションが重要なため、リハビリテーションを担う医療機関への転院が多く、転院率は約57.8％と高くなっています。

泌尿器科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
110070xx0200xx	膀胱腫瘍　膀胱悪性腫瘍手術　経尿道的手術　手術・処置等１なし　手術・処置等２なし	93	9.84	7.31	1.08	72.53
110420xx97xx0x	水腎症（その他）　その他の手術あり　定義副傷病なし	60	3.97	5.17	0	63.83
110200xx02xxxx	前立腺肥大症等　経尿道的前立腺手術	35	12.71	9.73	0	72.37
110070xx99x20x	膀胱腫瘍　手術なし　手術・処置等２２あり　定義副傷病なし	33	12.94	11.31	3.03	73.12
11012xxx020x0x	上部尿路疾患　経尿道的尿路結石除去術等　手術・処置等１なし　定義副傷病なし	19	6.58	5.75	0	65.11

泌尿器科では、大阪府がん診療拠点病院として前立腺がん、腎がん、膀胱がんの手術を多数行っておりますが、最も多い症例は、膀胱がんに対する低侵襲で負担の少ない経尿道的手術です。また、術後化学療法目的入院も多くなっています。尿管狭窄を伴う水腎症においても経尿道的尿管ステント留置術や、尿路結石に対して内視鏡的結石除去術も多く実施しています。

産婦人科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	平均年齢
120060xx02xxxx	子宮の良性腫瘍　腹腔鏡下腟式子宮全摘術等	195	9.27	6.28	45.33
12002xxx99x40x	子宮頸・体部の悪性腫瘍　手術なし　手術・処置等２４あり　定義副傷病なし	122	8.63	4.98	57.35
120070xx02xxxx	卵巣の良性腫瘍　卵巣部分切除術（腟式を含む。）　腹腔鏡によるもの等	119	9.18	6.37	41.74
120010xx99x70x	卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍　手術なし　手術・処置等２７あり　定義副傷病なし	96	7.65	4.63	60.05
120010xx99x50x	卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍　手術なし　手術・処置等２５あり　定義副傷病なし	66	10.12	4.75	61.61

泉州広域母子医療センターの婦人科医療センターとして、婦人科領域の良性、悪性腫瘍を中心に婦人科疾患全般の診断と治療を行っています。大阪府がん診療拠点病院としてすべての婦人科悪性疾患に対応し、手術・化学療法・放射線治療の集学的治療で関西でも有数の婦人科がん治療数を手がけています。

眼科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
020200xx9710xx	黄斑、後極変性　手術あり　手術・処置等１あり　手術・処置等２なし	19	6.95	7.31	0	74.37
020180xx97x0x0	糖尿病性増殖性網膜症　手術あり　手術・処置等２なし　片眼	-	-	7.96	-	-
020220xx97xxx0	緑内障　手術あり　片眼	-	-	8.51	-	-
020110xx97xxx0	白内障、水晶体の疾患　手術あり　片眼	-	-	2.85	-	-
180040xx97x0xx	手術・処置等の合併症　その他の手術あり　手術・処置等２なし	-	-	15.25	-	-

眼科で最も多いのは白内障手術目的での入院となりますが、この入院においてはDPCデータの対象外となるため本項目に含まれておりません。当院では、白内障以外にも高齢者に多い加齢黄斑変性症、糖尿病性網膜症、緑内障など、幅広い診療を行っています。

神経内科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
010155xxxxx2xx	運動ニューロン疾患等　手術・処置等２２あり	11	10.45	17.26	0	65.09
010160xx99x00x	パーキンソン病　手術なし　手術・処置等２なし　定義副傷病なし	-	-	18.66	-	-
010060x2990401	脳梗塞（脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満）　手術なし　手術・処置等１なし　手術・処置等２４あり　定義副傷病なし　発症前Rankin Scale 0、1又は2	-	-	16.38	-	-
010060x2990201	脳梗塞（脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満）　手術なし　手術・処置等１なし　手術・処置等２２あり　定義副傷病なし　発症前Rankin Scale 0、1又は2	-	-	16.51	-	-
-	-	-	-	-	-	-

神経内科は「脳・脊髄・視神経・末梢神経・筋肉」の疾患や、それが原因で起こる全身の症状を診断・治療する診療科です。H29年度は、難病指定されている筋萎縮性側索硬化症の疾患に対して点滴治療入院がありました。

形成外科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
020230xx97x0xx	眼瞼下垂　手術あり　手術・処置等２なし	39	4.26	3.29	0	67.23
090010xx05xxxx	乳房の悪性腫瘍　組織拡張器による再建手術（一連につき）　乳房（再建手術）の場合等	27	7.33	8.02	0	52.15
090010xx97x0xx	乳房の悪性腫瘍　その他の手術あり　手術・処置等２なし	16	2	5.96	0	52.44
070010xx010x0x	骨軟部の良性腫瘍（脊椎脊髄を除く。）　四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術等　手術・処置等１なし　定義副傷病なし	11	6.73	5.8	0	53.82
180060xx97xxxx	その他の新生物　手術あり	-	-	6.45	-	-

眼瞼下垂に対する手術や、乳房再建の手術が多くなっています。乳房再建の分野では、H25年度より人工乳房による再建に必要な施設認定を取得し、乳腺外科と連携し、一次再建・二次再建のどちらにも対応しています。

消化器内科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
060100xx99xxxx	小腸大腸の良性疾患（良性腫瘍を含む。）　手術なし	79	2.63	3.02	0	69.65
060050xx99x00x	肝・肝内胆管の悪性腫瘍（続発性を含む。）　手術なし　手術・処置等２なし　定義副傷病なし	57	10.12	9.9	1.75	71.56
060050xx97x0xx	肝・肝内胆管の悪性腫瘍（続発性を含む。）　その他の手術あり　手術・処置等２なし	35	12.06	11.44	0	70.89
060340xx03x00x	胆管（肝内外）結石、胆管炎　限局性腹腔膿瘍手術等　手術・処置等２なし　定義副傷病なし	35	14.2	10.61	5.71	72.37
060102xx99xxxx	穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患　手術なし	33	9.52	7.87	0	59.97

専門医療センターとして、消化器・肝臓センターを開設しております。当院は「大阪府肝炎専門医療機関」に指定され、肝臓の専門的治療を受けられる病院となっています。肝細胞がんに対しては、病態に合わせた検査や、腹部血管内治療を積極的に行っています。また、大腸ポリープに対する内視鏡的治療や、閉塞性黄疸に対するドレナージ治療も積極的に行っています。

乳腺外科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
090010xx99x40x	乳房の悪性腫瘍　手術なし　手術・処置等２４あり　定義副傷病なし	100	4.1	4.49	0	54.57
090010xx03x0xx	乳房の悪性腫瘍　乳腺悪性腫瘍手術　乳房部分切除術（腋窩部郭清を伴わないもの）　手術・処置等２なし	67	10.12	6.37	1.49	59.04
090010xx02x0xx	乳房の悪性腫瘍　乳腺悪性腫瘍手術　単純乳房切除術（乳腺全摘術）等　手術・処置等２なし	65	13.92	10.15	0	59.22
090010xx01x0xx	乳房の悪性腫瘍　乳腺悪性腫瘍手術　乳房部分切除術（腋窩部郭清を伴うもの（内視鏡下によるものを含む。））等　手術・処置等２なし	53	15.08	11.45	0	57.13
090010xx99x6xx	乳房の悪性腫瘍　手術なし　手術・処置等２６あり	25	4.8	4.42	0	57.92

当院では、乳がん高度検診・治療センターを開設しており、大阪府南部の乳がん治療拠点病院として多くの手術件数を取り扱っています。乳がん治療は、患者さんの背景を考慮した手術・化学療法・放射線治療の組み合わせの個別化、「オーダーメイド治療」が進んでいます。そのため、高い専門性を持つスタッフと連携し、適正な治療方針を決定しています。

初発の５大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード

	初発					再発	病期分類基準（※）	版数
	Stage I	Stage II	Stage III	Stage IV	不明	再発	病期分類基準（※）	版数
胃癌	35	-	21	44	13	37	1	7
大腸癌	14	18	16	53	14	97	1	7
乳癌	117	97	84	11	12	57	1	7
肺癌					-	-	1	7
肝癌	-	15	10	-	50	75	1	7

※ 1：UICC TNM分類，2：癌取扱い規約

患者数としては、乳がんが最も多くなっています。次に大腸がん、胃がん、肝がんとなっており、乳がんは早期がんの症例が多いことが分かります。当院は、大阪府がん診療拠点病院に指定されており、「がんのトータルケア」を推進しています。H27年の緩和ケア病棟の開設により、健診センターでのがんの早期発見、高度先進医療機器を駆使したがん医療、そして緩和医療と、「がんのトータルケア」が可能となっています。

成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード

	患者数	平均在院日数	平均年齢
軽症	12	9.67	54.75
中等症	48	15.63	80.5
重症	-	-	-
超重症	-	-	-
不明	-	-	-

成人市中肺炎とは、普段の生活の中で発症した肺炎です。軽症の患者さんの平均年齢が50歳台なのに対し、中等症の平均年齢は80歳台となっています。重症度が高くなると、平均在院日数も長くなっています。

脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード

発症日から	患者数	平均在院日数	平均年齢	転院率
3日以内	-	-	-	-
その他	-	-	-	-

診療科別主要手術別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）ファイルをダウンロード

内科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K5493	経皮的冠動脈ステント留置術　その他のもの等	12	3.67	2.17	0	74.67
K5463	経皮的冠動脈形成術　その他のもの	-	-	-	-	-
K6113	抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置（頭頸部その他）	-	-	-	-	-
K2762	網膜光凝固術（その他特殊）	-	-	-	-	-
K866	子宮頸管ポリープ切除術	-	-	-	-	-

虚血性心疾患に対して、冠動脈の狭窄や閉塞部分にバルーン（風船）やステント（網目状の金属製の筒）を用いて病変部分を拡張する治療を行っています。

小児科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K7151	腸重積症整復術　非観血的なもの等	-	-	-	-	-
-	-	-	-	-	-	-
-	-	-	-	-	-	-
-	-	-	-	-	-	-
-	-	-	-	-	-	-

外科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K672-2	腹腔鏡下胆嚢摘出術	73	1.36	8.22	1.37	61.62
K634	腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術（両側）	61	1.02	3.15	0	66.77
K719-3	腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術	27	2.67	13.96	0	74.04
K688	内視鏡的胆道ステント留置術	14	1.36	28.64	0	72
K5223	食道狭窄拡張術　拡張用バルーンによるもの等	12	0.67	2.42	16.67	76.33

腹腔鏡下による胆嚢摘出術や、鼠径ヘルニア手術を多く行っています。また、結腸がんなど悪性腫瘍に対しても腹腔鏡下手術を行っています。高齢者の方や体力のない方でも十分な治療が受けられる低侵襲な治療を積極的に行っています。

整形外科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K0821	人工関節置換術　肩、股、膝等	67	2.12	24.75	20.9	73.21
K0461	骨折観血的手術　肩甲骨、上腕、大腿等	33	2.33	20.67	54.55	77.24
K0462	骨折観血的手術　前腕、下腿、手舟状骨等	23	1.57	9.78	13.04	62.26
K0811	人工骨頭挿入術　肩、股	13	3.69	27.85	53.85	84.31
K0463	骨折観血的手術　鎖骨、膝蓋骨、手（舟状骨を除く。）、足、指（手、足）その他	12	1.17	8.67	0	48.92

膝関節症などに対する人工関節置換術が最も多くなっており、次に大腿骨頚部骨折手術が多いことが分かります。平均年齢から見て70歳以上の患者さんが多くなっています。整形外科は、術後リハビリテーションを担う医療機関等への転院が多いため、他の診療科と比較して転院率が高くなっています。

泌尿器科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K8036ｲ	膀胱悪性腫瘍手術　経尿道的手術　電解質溶液利用のもの等	95	1.89	7.12	1.05	72.79
K783-2	経尿道的尿管ステント留置術	81	0.99	3.48	0	65
K768	体外衝撃波腎・尿管結石破砕術（一連につき）	50	0.38	1.2	0	53.82
K8411	経尿道的前立腺手術　電解質溶液利用のもの	33	1.91	9.42	0	72.03
K7811	経尿道的尿路結石除去術　レーザーによるもの	19	1.84	3.74	0	65.11

膀胱がんに対する低侵襲で負担の少ない経尿道的手術が最も多くなっています。また、大阪府がん診療拠点病院としては、前立腺がん、腎がんの手術も精力的に実施しています。尿管狭窄を伴う水腎症においても経尿道的尿管ステント留置術や、尿路結石に対して内視鏡的結石除去術や衝撃波を利用した体外衝撃波結石破砕術（ESWL）を多く実施しています。

産婦人科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	平均年齢
K877-2	腹腔鏡下腟式子宮全摘術	199	1.03	7.33	47.55
K8882	子宮附属器腫瘍摘出術（両側）　腹腔鏡によるもの等	134	0.97	7.22	42.06
K861	子宮内膜掻爬術	94	0.98	0.02	49.61
K867	子宮頸部（腟部）切除術	84	1.01	1.1	40.73
K879	子宮悪性腫瘍手術	41	2.95	13.71	57.27

子宮筋腫や卵巣腫瘍などの良性腫瘍疾患では、傷口が小さく、患者さんの負担が少ない腹腔鏡下手術を実施しています。子宮の良性疾患では、他施設では少ない腹腔鏡下膣式子宮全摘術を積極的に実施しています。また、良性疾患では広く実施されている腹腔鏡下手術ですが、婦人科の悪性腫瘍での適応は限られています。当院では腹腔鏡下子宮体癌根治手術の施設認定を取得しており、子宮体がんに対して開腹手術、腹腔鏡下手術のいずれも行っています。

眼科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K2821ﾛ	水晶体再建術　眼内レンズを挿入する場合　その他のもの等	593	0.18	1.65	0.67	76.12
K2801	硝子体茎顕微鏡下離断術　網膜付着組織を含むもの等	27	0.96	4.93	0	74.07
K281	増殖性硝子体網膜症手術	-	-	-	-	-
K2682	緑内障手術　流出路再建術	-	-	-	-	-
K2802	硝子体茎顕微鏡下離断術（その他）	-	-	-	-	-

高齢者に多い白内障に対する水晶体再建術がほとんどを占めています。白内障手術は、仕事やご家庭などで忙しく長時間の入院が難しい方でも、拘束時間を大幅に短縮することができる日帰り手術も実施しています。また、H29年度からは、加齢黄斑変性症、糖尿病性網膜症等に対し専門性の高い硝子体手術も新たに実施しています。

形成外科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K2191	眼瞼下垂症手術　眼瞼挙筋前転法	25	0.04	3.28	0	69.28
K476-4	ゲル充填人工乳房を用いた乳房再建術（乳房切除後）	22	1.18	4.68	0	51.68
K476-2	再建乳房乳頭形成術	16	0	1	0	52.44
K2193	眼瞼下垂症手術　その他のもの	14	0	3.14	0	63.57
K0301	四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術　肩、上腕、前腕、大腿、下腿、躯幹等	-	-	-	-	-

まぶたが垂れ下がり、視野が狭くなったり肩こりや頭痛の原因となることがある眼瞼下垂に対する手術が最も多くなっています。次に多い乳房再建術では、より美しい乳房再建に向けて、乳房再建の内容やタイミングを考えた上、どのように「乳がん手術」を行うのか、乳がん手術の段階から乳腺外科との密な連携をはかりながら、乳房再建を行っています。

消化器内科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K7211	内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術　長径２センチメートル未満等	284	0.32	1.27	0	68.2
K688	内視鏡的胆道ステント留置術	36	1.58	15.78	11.11	71.08
K6152	血管塞栓術（頭部、胸腔、腹腔内血管等）（選択的動脈化学塞栓術）	27	0.96	9.3	0	72.48
K6532	内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術　早期悪性腫瘍粘膜下層剥離術等	19	1.05	9.53	0	75.42
K7212	内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術　長径２センチメートル以上等	16	0.13	1	0	64.44

身体への負担が少ない低侵襲な内視鏡を用いた内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術が最も多くなっています。次に多い内視鏡的胆道ステント留置術は、主に胆管炎や胆のうがんに対して行う手術となっています。また、肝臓がんに対して、Ｘ線や超音波画像、CTなどの画像を見ながら体内に細い管（カテーテル）を入れて治療する、身体への負担が少ない血管塞栓術を実施しています。

乳腺外科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K4762	乳腺悪性腫瘍手術（乳房部分切除術（腋窩部郭清を伴わない））等	69	2.16	7.22	1.45	58.81
K4763	乳腺悪性腫瘍手術（乳房切除術（腋窩部郭清を伴わない））等	63	2.14	10.62	0	59.65
K4765	乳腺悪性腫瘍手術（乳房切除術・胸筋切除を併施しない）等	39	2.23	13.28	2.56	57.21
K4764	乳腺悪性腫瘍手術（乳房部分切除術（腋窩部郭清を伴う））等	15	2.07	10.53	0	59
K4741	乳腺腫瘍摘出術　長径５センチメートル未満等	14	0.93	1.86	0	46.5

乳がんに対する乳腺悪性腫瘍手術が大半を占めています。

その他（ＤＩＣ、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率）ファイルをダウンロード

DPC	傷病名	入院契機	症例数	発生率
130100	播種性血管内凝固症候群	同一	-	-
130100	播種性血管内凝固症候群	異なる	17	0.25
180010	敗血症	同一	-	-
180010	敗血症	異なる	10	0.15
180035	その他の真菌感染症	同一	-	-
180035	その他の真菌感染症	異なる	-	-
180040	手術・処置等の合併症	同一	18	0.27
180040	手術・処置等の合併症	異なる	-	-

播種性血管内凝固症候群とは、さまざまな病気（基礎疾患）が背景となって起こり、体中の細い血管で血栓ができることと、壊れることが繰り返される疾患です。敗血症とは、血液が細菌感染する全身性感染のことで、一般的には、がんや重症な肺炎や糖尿病の方、あるいは高齢者や手術後といった免疫力が低下しているときに合併して発症することがあります。また、手術・処置等の合併症については、主に食道がんの術後の吻合部狭窄に対して処置目的で入院された症例となっています。

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