平成28年度 市立貝塚病院 病院指標

内科疾患全般を取り扱っていますが、2型糖尿病に対しての血糖コントロール、教育入院が多くなっています。また、高齢者の増加により肺炎による入院が増加しています。虚血性心疾患では、冠動脈インターベンション治療目的の入院も受け入れています。

小児科では、15歳未満の患者さんを診療しています。小児に多い急性気管支炎、肺炎等、急性期疾患の入院を多く受け入れています。また、食物アレルギー疾患の患者さんには、「必要最小限の除去」、「食べられる可能性を探る」ための食物経口負荷試験を積極的に行っています。

当院では、傷口が小さく患者さんの負担が少ない腹腔鏡下手術を積極的に実施しています。外科では、腹腔鏡下による大腸がんの手術や、術後化学療法（抗がん剤治療）、胆嚢結石に対する腹腔鏡下胆嚢摘出術を多く行っています。

高齢者に多い股関節の骨折や膝関節症に関する手術を多く行っています。大腿骨頚部骨折は、術後のリハビリテーションが重要であり、リハビリテーションを担う医療機関、維持期の管理を担う介護施設、療養型病院への転院が多く、転院率は約63.2％と高くなっています。

泌尿器科では、大阪府がん診療拠点病院として前立腺がん、腎がん、膀胱がんの手術を多数行っておりますが、最も多い症例は、膀胱がんに対する低侵襲で負担の少ない経尿道的手術目的入院です。悪性腫瘍手術以外にも前立腺肥大症や尿路結石に対する手術も多く行っています。

泉州広域母子医療センターの婦人科医療センターとして、婦人科領域の良性、悪性腫瘍を中心に婦人科疾患全般の診断と治療を行っています。地域がん診療拠点病院としてすべての婦人科悪性疾患に対応し、手術・化学療法・放射線治療の集学的治療で関西でも有数の婦人科がん治療数を手がけています。

眼瞼下垂に対する手術や、皮膚の悪性腫瘍切除目的などの入院が多くなっています。乳房再建の分野では、乳腺外科と連携し、一次再建・二次再建のどちらにも対応しています。また、平成25年度より人工乳房による再建に必要な施設認定を取得し、様々なニーズに対応できる体制を整えています。

専門医療センターとして、消化器・肝臓センターを開設しております。当センターでは、肝細胞がんに対して病態に合わせた検査や、腹部血管内治療を積極的に行っています。また、大腸ポリープに対する内視鏡検査や閉塞性黄疸等に対するドレナージ治療も積極的に行っています。

当院では、乳がん高度検診・治療センターを開設しており、大阪府南部で屈指の乳がんの手術件数を取り扱っています。手術件数に伴い、術前、術後の化学療法（抗がん剤治療）入院も多くなっています。

虚血性心疾患に対して、冠動脈の狭窄や閉塞部分にバルーン（風船）やステント（網目状の金属製の筒）を用いて病変部分を拡張する治療を行っています。

腹腔鏡下による胆嚢摘出術や、鼠径ヘルニア手術を多く行っています。また、結腸がんや直腸がんなど悪性腫瘍に対しても腹腔鏡下手術を積極的に行っています。

膝関節症などに対する人工関節置換術が最も多くなっており、次に高齢者の転倒に伴う大腿骨頚部骨折手術が多いことが分かります。整形外科は、術後リハビリテーションを担う医療機関等への転院が多いため、他の診療科と比較して転院率が高くなっています。

膀胱がんに対する低侵襲で負担の少ない経尿道的手術が最も多くなっています。また、尿管狭窄を伴う水腎症においても経尿道的尿管ステント留置術を多く実施しています。大阪府がん診療拠点病院としては、前立腺がん、腎がんの手術を精力的に実施しています。

傷口が小さく、患者さんの負担が少ない腹腔鏡下手術を実施しています。子宮筋腫など良性疾患では、他施設では少ない腹腔鏡下膣式子宮全摘術を積極的に実施しています。また、良性疾患では広く実施されている腹腔鏡下手術ですが、婦人科の悪性腫瘍での適応は限られています。当院では腹腔鏡下子宮体癌根治手術の施設認定を取得。日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医および日本婦人科腫瘍学会専門医の高い技術のもとで手術を行っています。

高齢者に多い白内障に対する水晶体再建術がほとんどを占めています。白内障手術は、仕事やご家庭などで忙しく長時間の入院が難しい方でも、拘束時間を大幅に短縮することができる日帰り手術も実施しています。

まぶたが垂れ下がり、視野が狭くなったり肩こりや頭痛の原因となることがある眼瞼下垂に対する手術が最も多くなっています。次に多い乳房再建術では、まずは乳がんの根治、完全に取りきるための切除を目指します。そしてよりきれいな再建を目指す形成外科医は、できるだけ残すことはもちろん、皮膚の切り方にも注意を払います。この２つの視点から形成外科と乳腺外科が連携し、手術方法を検討した上で乳がん治療と乳房再建を行っています。

身体への負担が少ない低侵襲な内視鏡を用いた内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術が最も多くなっています。次に多い内視鏡的胆道ステント留置術は、主に胆管炎や胆のうがんに対して行う手術となっています。

乳がんに対する乳腺悪性腫瘍手術が大半を占めています。