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消化器・肝臓センターでの検査

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消化器・肝臓センターでの検査について

消化器・肝臓センターでは、内視鏡を使用した検査の他、腹部エコー・造影X線写真・腹部血管造影検査・MRI・CTなど、放射線科と連携しながら、病態に合わせて幅広い検査を行っています。

内視鏡(胃カメラ・大腸カメラ)検査

内視鏡には、上部内視鏡(食道・胃・十二指腸の検査)と下部内視鏡(直腸・大腸の検査)があります。
病変の形状や大きさ、表面の色や模様、出血の様子などを直接観察でき、病巣の早期発見にも有用です。
また、良性・悪性の検査を行うため内視鏡で組織の一部を採取したり、内視鏡検査と同時にポリープなどの切除を行うこともできます。

内視鏡(胃カメラ・大腸カメラ)検査
経鼻内視鏡

一般的な口から入れる上部内視鏡のカメラよりも細い管(極細:5.9mm)を鼻から挿入します。

経鼻内視鏡
  • メリット
    口から入れる内視鏡の場合、吐き気などの苦痛があるためご希望により鎮静剤を使用します。
    しかし、経鼻内視鏡の場合苦痛が比較的少なく鎮静剤を使用する必要がないため、施行中に会話もできます。
  • デメリット
    カメラが小さいため視覚がやや狭くなっています。
    細いため、組織の採取が必要な時に十分な量を取れないことがあります。
内視鏡を利用した各種検査
  • 内視鏡的膵胆管造影検査
    内視鏡を使用した、膵臓や胆のう・胆管のX線(レントゲン)撮影です。
  • 超音波内視鏡
    内視鏡に超音波検査のプローブ(探触子)がついており、体内から超音波診断を行います。
  • NBI拡大内視鏡
    血液中のヘモグロビンが吸収しやすい特殊な光を照らし、粘膜内の血管などをより鮮明に画面に表示する技術です。

腹部超音波検査(腹部エコー検査)

超音波(人には聞こえない音)を体の表面にあて、体内の臓器から反射してくる超音波を画像として表示し、臓器の形や組織の変化を調べます。
消化器内科では、主として消化管を除く臓器(肝臓・胆嚢・膵臓など)を検査します。
また、体内の様子をリアルタイムに観察できるため、肝臓がんの内科的局所治療を行う際にも、腫瘍の位置を確認するなど補助的に利用します。

腹部超音波検査(腹部エコー検査)

消化管造影X線検査

X線撮影をする際に、対象臓器内に造影剤を入れて撮影します。
胃の場合はバリウム溶液と膨張剤を飲み、大腸の場合は肛門からバリウム溶液と空気を入れて膨らませます。
通常のX線撮影では見られない消化管の形態や粘膜の様子を見ることができます。

腹部血管造影検査

腹部の血管に造影剤を入れてX線撮影することで、肝臓・腎臓・胆のう・腸などの腹部臓器を調べる検査です。
太股の付け根(鼡径部)からカテーテル(細い管)を血管に入れ、対象臓器に血液を送る血管に造影剤を流しながら、X線撮影を行います。
各臓器の血管の走り方や造影剤の集まり具合などで病気の診断をします。

検査に引き続き、画像を見ながら治療を行うインターベンショナル・ラジオロジー(IVR)《「動脈塞栓法(TAE)」や「動注療法」》など、画像血管内治療が行われる場合もあります。

腹部血管造影検査