平成24年4月に消化器内科が開設。同年7月からは外科スタッフが増員され、消化器疾患の診療体制が整備されました。平成28年3月には、消化器センターを改変し、新しく消化器・肝臓センターを開設しています。
消化器とは食物の消化や吸収に関係する臓器で、食道・胃・小腸・大腸・肛門・肝臓・胆のう・膵臓などのことです。消化器・肝臓センターは、この消化器・肝臓疾患の総合診断・治療を行います。取り扱う臓器が多く、異なる性質の臓器と幅広い疾病に対応しています。
消化器・肝臓センターの目標
- 消化器内科と消化器外科、ならびに関連する診療科が合同で診療にあたるチーム医療の推進
- 診断・治療そしてフォローアップまで切れ目がない患者さまを中心とした継続性ある医療の推進
- 最新の消化器診療の提供および新規治療開発
消化器・肝臓センターの特徴
- 細分化された多くの専門医によって構成
内科・外科の枠組みにとらわれず、消化器内科医・消化器外科医・放射線治療専門医・放射線科医などが集結。薬物治療・放射線治療・内科的治療・外科的治療と、それぞれの専門性を活かした多様な治療を行います。
- 高い医療技術で体に負担の少ない最先端の治療を提供
当院では、日本内視鏡外科学会の技術認定取得医師を中心として、身体に負担の少ない『腹腔鏡下手術』を実施。高い技術と専門性で適応範囲も広く、高水準の腹腔鏡下手術を行うことができます。また消化器内科分野でも、内視鏡的治療、内科的局所治療やインターベンショナル・ラジオロジーなど、幅広い低侵襲治療を行っています。
- 最も適した治療を適切に選択・迅速に実践
各分野の専門家が共同して合同カンファレンス(症例検討会)を行い、検査法・治療法を検討しています。『がん治療のガイドライン』などエビデンス(科学的根拠)に基づき、さまざまな方面からの意見を共有することで、患者さまに最適と考えられる治療法を選択します。時間と共に病状は変化するため、迅速な実施に努めるとともに、治療方針にずれがないか絶えず確認しています。
病気の進み具合に応じて検査の追加や他の治療法の選択が必要な場合も、患者さま中心の切れ目がない診療を行い、初期治療から治療後のフォローアップまで、患者さまを中心とした継続性のある診療を行います。
- 患者さまご家族への分かりやすい情報提供
治療や検査によって期待される効果や心配される副作用など、ご心配されることも多いと思います。消化器センターでは、根拠のある治療を行うことを心がけており、様々な角度からできるだけ多くの情報を提供したいと考えています。治療法の選択に迷われる場合は、別の専門領域の医師の診察を受けることも可能です。
患者さまに納得して治療を受けていただけるよう、わかりやすい情報提供を心がけています。
診療内容
診療内容の詳細は、消化器内科・外科・消化器外科をご覧ください。
消化器分野の分類
消化器分野は大きく下記の3分野に分けられ、消化器内科・消化器外科それぞれに専門とする医師がいます。当院では、細分化されたこの全ての分野の専門家が揃い、幅広い疾患に対応しています。
- 上部消化管:食道・胃
- 下部消化管:小腸・大腸・直腸・肛門
- 肝・胆・膵
消化器分野の治療と診療体制
「消化器肝臓センターニュース」を1か月に1回刊行しております。是非ご覧ください。